頭に浮かんでくるアイデア、表現したいと湧き上がってくる何か…
ものづくりを行なう人々にとって、表現とは自己をものに投影する手段のひとつです。
自分の作りたいものを作って生活していける…とても幸せな事ですよね。
実際それを実現している方も大勢いらっしゃいます。
しかし大抵の場合、作りたいものと売れるものには違いがあります。
仕事となるとより多くの人々に受け入れられ、売れないといけません。
価格帯にもよりますが、7〜80%の人々の共感を得られるものである必要があります。
なかなか厳しい数字です。
ヒットしそうなものと自分の作りたいものが近ければ、
または仕事は仕事でものづくりに関われればそれで満足
…という方であれば問題無いのですが、
ものづくりを好きな人ほど、世の中に無いものを生み出したいと思うもので、
万人にうけるのとは真逆なんですよね。
こだわりや作りたいもののビジョンが明確な分、譲りたくもないですしね。
仕事をしている時間が一番長いですからあまり譲りすぎるのもどうかとは思います。
好きな事を仕事にするとつらいというのはこのような点にあります。
ミュージシャンを例に見るとわかりやすいかもしれません。
- 売り出すために万人受けする曲を作りヒット
- 数曲その流れで制作
- 本来の自分達らしい曲を出すもみんなびっくり
- 作りたくない曲を書く事に疑問を感じ始める
その後は
- 割り切って売れた路線で続ける
- ソロとして作りたい曲で活動←グループと併行または解散してソロ
- 解散
このような展開が多いですよね。
もともと商業的な大きなヒットを望まず、インディーズとして
好きなように活動して根強いファンに支えられているアーティストもいらっしゃいます。
私自身音楽好きなのですみません、でもやはりわかりやすい!
ものづくりも同じような展開になると思います。
当たり前の事ですが好きな事をして食べていくには…
ものを作る材料を仕入れなければなりませんし、作るのに時間も労力もかかります。
商品を販売して得た金額から材料費や発送費、移動に伴う交通費などを相殺した残りで
生活できなければ成り立ちません。
アルバイトなど他の仕事を持って…となると、全力を注げないジレンマも出てきます。
お金を稼ぐって大変です。
私も以前、ショップさんに受注生産で買い取っていただいていた経験がありますが、
時間のかかるアイテムだったこともありとてもそれで生活できるものではありませんでした。
現在はアパレル企業に勤めてデザイン〜生産までしており、
自分の作りたいものではないにしても、好きな素材が多いし得意な分野なので
ものづくり欲が満たされています。
ただ、他にしてみたい事もたくさんありながらやはりなかなか時間が取れません…。
他にしたい事、している事、こちらのブログにも書かせていただいています。
まぁ欲張り過ぎなのですが(^^;)
できる限り時間を捻出するために私が具体的に行なっている事は、
何事も効率良く済ませる
とにかく生活にメリハリを付ける事です。これに尽きます。
これを意識し始めてから、無駄な事をしなくなりました。
無駄な時間って意外に多く取っていたりします。
ぼ〜っとテレビを見たり、どうでも良い事をネットで調べたり、スマホゲームをしたり。
たまには息抜きも必要ですが、だらだら過ごさない事です。
続けていくうちにしたい事をする時間が作れるようになりますよ。
少しずつでも確実に意義ある時間に変えていけると自信にもなるし
より良い時間を過ごせるようになります。
限られた時間を有効に使い、アイデアをより良く表現できると良いですね。