生地のお話~布帛とニット

天竺編みの生地目 上:表側、下:裏側

天竺編みの生地目
上:表側、下:裏側

こちらのブログ ”ぽこぽこ草” を始めさせていただいたのは

10月の中頃、早いもので約1カ月経過いたしました。

つたない文章をお読みいただき本当にありがとうございます。

私自身いろんな物を作るのが好きな事もあり、ものづくり全体の事を書く事が多いのですが

”洋服作り” に特化した記事も書いていきますね。

進路を模索中の学生さんや、勉強中の方々、またどんな仕事か興味を持ってくださった方々などみなさんのお役に立てる事があれば幸いです。


さて、今日はまず”生地”についてお話したいと思います。

生地はおおまかに、布帛とニットに分類されます。

【 布帛 】

布帛は、ブラウスやYシャツ、デニムやスーツなどに使用されている生地

織り物です。

布帛は基本的には全く、またはあまり伸縮しません。

パンツやジャケットなど、きれいな形で動きやすくしたいアイテムには、

ポリウレタンなどを混紡して多少伸縮する生地もあります。

シルエットをキレイに表現するためには、

しっかりとパターンを調節して体に合う洋服を作る必要があります。

上記に書いたようにフォーマルな印象のアイテムが多いです。

近年、崩しアイテムとしてラフなコーディネートでも気軽に使える

ブラウスなどが流行しています。

【 ニット 】

ニットは編み物。

セーターがパッと浮かぶかと思いますが、

Tシャツ・トレーナー・ジャージ類などに使用されている生地も

編み物ですのでニットの仲間です。

切って(cut)縫ったものを(sew)…”cut&sewn”…カットソーと言います。

耳にされた事、ありますよね。

また、セーターを編んで形作るのではなく

セーターのような編み生地を切って縫ったものを”ニットソー”と言います。

カットソーはよく伸縮するので動きやすく、

シルエットも割と洋服の方が体に合わせてくれるので緊張感が少ないです。

スポーティ&カジュアルムードのアイテムが多いです。

こちらは逆に、布帛のようにきちんとしたイメージのTシャツが流行しています。

楽なのに仕事にも着ていける感じですね。


私自身は会社がニット素材を中心に扱ってきたので布帛より詳しいかな…

学校で習うのは布帛が多いですよね。

体に合う洋服を作るため構造がより複雑ですから

最初は布帛から入る方がパターンの勉強になりますし、

伸縮性がないので

縫っていて幅が合わない時に引っ張ったりして無理矢理合わせる…

なんて事ができないので、正確な縫製技術が身につくかと思います。


それぞれ織り方・編み方の種類がたくさんありますので、

最初はなかなか見分けがつかないかと思いますが、

先ずはわからないながらも手持ちの洋服の生地を見て、

どんな生地目(織りや編みの模様)があるのか見比べてみてください。

すぐに見分けがつくようになりますよ。

次回はニット生地の編み方の種類についてお話したいと思います。

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