まず、MCS-900ってどんなミシンなの?
今回使用したミシン「MCS-900」は、JUKIのカバーステッチ専用ミシンです。
「MCS-900」は、旧製品で現在あまり販売されていないようです。
後継機種として下記の「MCS-1500」が販売されています。
こちらはカバーステッチ+チェーンステッチ機能も搭載されているようです。

対応していない機種だし前にも失敗しましたよ?
それにそもそも、バインダーに対応している「ふらっとろっく」を持っているじゃないですか!
関西と関東を行き来してお仕事する事になったので二台必要なんですが、
予算が厳しいんです…


そう、それで使う機会が無くて寝かせてあるMCS-900で、なんとかバインダー出来ないかなぁと(^^;)
マサルさんの言うとおり、MCS-900やMCS-1500はバインダーを使う事ができない仕様なんです。
もともとバインダーを使えるカバーステッチミシンといえば、
まずは私が持っている「ふらっとろっく」
もしくは「トルネィオ」に「純正バインダーセット」を装備する、または別の用途で使う部品を使うと純正でないバインダーでも使えると聞いた記憶が…。
↑この辺うろ覚えなのでまた調べておきます(^^;)
精密機械なのでそれなりのお値段がしますし、何と言っても既にふらっとろっくを持っているのでこれ以上カバーステッチミシンばかり増やすのは嫌だなぁと。
以前にもMCS-900でバインダーをやってみて失敗しており諦めていたのですが、今回なんとなく出来るんじゃないかという気がして再挑戦してみた次第です。
挑戦!一回目
画像は全てクリックするとポップアップして大きく見る事ができます(^^)
ネジで固定する事ができないのでテープでバインダーを固定しています。
見苦しいけどこの際見た目はどうでも良い!
1回目は左の針を使用しました。バインダーの位置にゆとりがあるかなぁと思って。
糸が切れるし目飛びするし、裏のチェーンステッチも何か違う…ううっ( - - )
挑戦!2回目
2回目は右の針を使用しました。
裏のチェーンステッチはマシな気がするけどなんせ糸が切れる…
糸が切れてしまうなんて、これはやっぱり致命的に無理かも!
…と思いつつ、状況を冷静に考えてみました。
挑戦!3回目
どうして糸が切れているのか…
なんかこう、押さえが力強くてすんなり襟が通っていかないように見えました。
" ふらっとろっくってこんなに押さえ強かったっけ? "
そんな思いから頭に浮かんだ事…それは
ふらっとろっくの押さえをMCS-900に付けてみたら出来るかもしれない!
しかし同じJUKIの製品とはいえ違う型の標準付属を使って縫えるのか…
それ以前に装着する事ができるのだろうか。
- こちらが標準の押さえ
- ふらっとろっくの押さえ装着
見ての通り、形や前の長さが全然違いますがとりあえず装着する事ができました!
この画像ではわからないのですが、ふらっとろっくの押さえを付けると前半分くらいが、押さえを下ろしても浮いている感じになります。
押さえつけていたのが問題だったからこれは可能性あるかも!
結果公開!
こんな感じで出来上がりました!
よ〜く見ると襟の外周の幅が少し不均一かもしれませんが、許容範囲では?
裏側のチェーンステッチも引きつっている部分があるものの、
生地と同色の糸を使う事がほとんどなので特に気にならないのではないかと思われます。
完璧を求めるならやっぱりふらっとろっくを使う方が綺麗ですが、
2台目はこれでいこうかな♪と思います。
やってみよう!という方にプチアドバイス♪
ここまで語ってきて、そして実際に私はこの方法でいきますが
あくまでも自己責任でお願いしますm(_ _)m
私は思いついたらやってみたくなるタイプなのでもし失敗しても平気なんです(^^;)
ふらっとろっくの純正押さえってあまり売られていないんですね。
透明押さえはよく見るのですが、今回の用途ではプラスチック製だと壊れてしまうかもしれないので、大丈夫かもしれないけれどオススメはしません。
それと画像ではわかりづらいのですが、縫い始めると押さえの下にあるギザギザの送り歯が上がったり下がったりします。
上がった時にバインダーにアタック!しますので、当たらないようバインダーの位置に工夫が必要です。
かといってあまり押さえとバインダーの間に距離があると、襟のステッチ位置が一定に定まらないのでそれも要注意です。
以上、ご参考まで(^^)♪