片玉縁ポケットの作り方

さて、今回は「片玉縁ポケット」の作り方をご紹介したいと思います♪

"片玉縁ポケット"と言ってもパンツの後ろやジャケットの胸などに使われるもの、口布の幅の細いもの/広いものなど様々ですが、

私が今回作ったのはジャンパースカートの前に二つ付いている、口布幅4.5cmほどのものです。

製作のご参考になれば幸いです。

パーツの紹介、上から

「口布」

「洋服側の袋布」

「体側の袋布」

口布を半分に折りC.F側にロックをかける

(脇側は後で前身頃と後ろ身頃をロックで接ぐ時に挟み込むのでここでは不要)

各袋布の裏側の、縫い位置に印を書く

(ステッチ定規など使う場合は不要)

身頃表、ポケット口の位置と切込みの印を書く

ステッチ定規のご紹介。

最近のものは、前後にも調節できてとても便利ですね。

印を書く時はアイロンの熱や水で消せるペンが便利なのですが、個人的に色々使ってみて思うところがあるので別の記事にまとめます^^

まず、「口布」を「洋服側の袋布」に縫い付けます。

袋布は表側を上にして、その上に口布を乗せて位置を合わせます。

縫い付けた後で口布を上(写真で言うと右)に折りますので、

両脇は端までではなく縫い代〜縫い代の間を縫ってください。

身頃に書いた印の上に各パーツの印が来るように乗せます。

写真の身頃の生地は表側で、上が洋服の上側です。

体側の袋布は裏を表に、下を上に。

洋服側の袋布(口布付)は裏を表に、下を下に。

アップ画像です。

印の位置を合わせて縫い付けます。

後で袋布周りをぐるっとロック始末しますので、端〜端までではなく、縫い代〜縫い代の間の部分を縫ってください。

縫い付けたところ、アップ画像です。

印の位置を合わせて縫われていますね。

身頃に付けた切込み用の印の通りにハサミを入れます。

ドキドキしますが思い切って^^

脇のY形の先もできる限り端まで切ります。

ここから少しわかりづらいかもしれませんが ...

「体側の袋布」(洋服の上側に付けた方)を上から下にめくって切込みの中に入れます

こんな感じで ...

裏側を見た時に、縫い代は上向きに、袋布そのものはそのまま下に平らに形を整えます。

こうなります。

次は「洋服側の袋布(口布付)」の袋布の部分を下から上にめくり上げて切込みの中に入れます。

切込みの中に入れた袋布の部分はそのまま下向きに形を整えます。

口布を上に折り上げれば、身頃に書いた印の位置と合って完成が見えてきましたね^^

裏返して各袋布の周りを合わせます。

正しい位置で縫っていれば綺麗に形が合っています。

洋服を裏側に向けて袋布の形を整えたところ。

ポケットらしくなってきましたね。

うまく位置合わせができていると形や大きさがきれいに合います。

次は、口布の脇を身頃に縫い付けていきます。

これは脇側です。

出来上がった時にきれいな四角形になるよう、切り込んだ「際」の位置で縫います。

口布の四角形の仕上がりはとても目立つので頑張りましょう!

縫えました。

次はC.F側です。

切込みの際から際へと真っ直ぐ縫いましょう。

縫えました!

際を縫えていないと穴が空いたようになってしまったり、角の部分がフラットに仕上がりません。

裏返して次の工程へ ...

袋布下辺はこんな感じ。

今回はぶら下がった状態になります。

身頃に縫い付けるとステッチがまたワンポイントにもなりますよ。

お好みで ...

袋布をめくると見える部分、ここは隠れて見えなくなる部分なのですが、ほつれ防止のためロックミシンをかけます。

台形の部分、少し幅が広くて外にはみ出している場合は切ってしまいます。

縫えました。

次は、袋布の周りを

上辺(脇〜C.F)〜C.F部分を上から下に〜下辺(C.F〜脇)

と言う具合にロックミシンでぐるっと端始末します。

切込んだ三角の部分など

飛び出しているところはカット。

そして完成!!

脇の三角部分も前・後身頃を縫い合わせる時にカットしてくださいね。

中身を覗いたところ。

このように仕上がればO.Kです!

一見複雑そうですが、試行錯誤しながら縫っているうちにすぐに慣れますし、慣れるとピタッときれいな形に仕上がるのが快感にさえなりますよ^^

手作りのお洋服はもちろん、バッグなどの小物、また既製品にもつけることができ、アイデア次第で便利でおしゃれなアクセントに ...

それでは今回はこの辺りで。楽しいものづくりを^^

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