気温が下がったり戻ったり変化のめまぐるしい季節、
毎朝着るものに悩みますね。
外に出ると思ったより寒かったり、混み合った電車は暑かったり…
私も衣替えが思うように進んでいません。
秋物を順次クリーニングしてしまっていかれるかと思いますが、
みなさんお洗濯の際にはご覧になりますか?
洋服の左脇、裏側に縫い付けられている…そう、"ケアラベル"です。
ケアラベルには、生地の組成(混紡率)、絵記号による表示、文章による説明、
製造者名・連絡先、製造国が表示されていて洗い方やアイロンがけ等、
その洋服をどのようにケアするのが最適かわかるようになっています。
男性の半数、女性の7割以上がこのケアラベルを確認しているそうです。
このケアラベル中の絵記号による表示がこの12月に店頭に並ぶ商品から完全に変わります。
これまでは日本独自の絵記号だったのが、世界で使用されているものに変わるのです。
これにより海外で洋服を購入したり、海外の方が日本で購入してもわかりやすくなりますし、
業者さんがインポート商品を仕入れて販売する場合なども、日本の表示に付け替える必要がなくなります。
クリーニング店に依頼する際にしようする溶剤や方法、タンブル乾燥の項目が増設され
現在の22種類から44種類になります。
現在の表示は絵に日本語でエンソサラシなどの説明の言葉が入っていたのが、
絵と横線の数での強弱で表現されます。
なんとなくレトロな雰囲気だったのが、シンプルでおしゃれな印象になりますね。
最初見た時は絵だけだとわかりづらそうだなあと思いましたが、
より詳しく表示されることになるので慣れてしまえば便利になりそうですよ。
お気に入りのものは丁寧にケアをして長く使いたいですものね。
私の会社でも、今から生産に入ろうとしている春物は12月店頭なので
今回の分から新しい表示を付ける事になりました。
つくり手としてもやはり自分でつくった商品はかわいい子供のようなものですから、
ケアラベルの内容もこだわってしまいます。
しかしいくらこだわりを持ってつくられた良い製品でも、
お手入れが難しすぎるとあまり出番がなくなってしまったりしますよね。
手洗いもダメ、クリーニングもダメ…なんて表示されている製品もあるとか。
大切にしてもらえるとうれしいという気持ちはわからなくもないですけどね。
扱いやすさも大切な要素として考えると、上質な綿素材の製品がおすすめです。
多少シワにはなりやすいですが洗濯機にも強くジャブジャブ洗えますし、
洗うたびに柔らかさと風合いが出て、よりお肌にやさしくなっていきます。
傷んだ印象になりがちな毛玉もできづらいですよ。
扱いにくい素材であっても、手に取ってくれた人がどのようにお手入れをすればよいか
よく考えて提示することで長く愛用してもらうことができます。
いろん視点で考えてみる事が、より楽しくよりやさしいものづくりに繋がりそうですね。